第205号 「沈黙の施術士」から「饒舌の施術士」へ改称

  最近、とみに「沈黙の施術」を施す機会が多くなってまいりました。

 その都度、なぜ「沈黙の施術士」と名乗っているかの説明をしています。

 施術の準備段階として大事な要素に、その人の「トラウマ」の有無を確かめ、「ある」と出た場合は、その年齢を特定して、それを引き受けてくださる次元を「縄文式波動問診法」で探して、そこに飛ばすという作業があります。

 最初の頃は、

「あなたは、〇歳と〇歳の時に、大変な目にあっていますね。記憶している場合もあるし、忘れてしまいたいという気持ちが勝って、記憶からは消えている場合もありますが、その出来事が、それ以後のあなたの人生に大きく影を落としているのです。だから、それを”飛ばせば“自分でもびっくりするほどに、心がさっぱりするのですよ」

と、その年齢を教えてから「飛ばし」ていました。

 

すると、案に反して、すっかり忘れていた嫌な記憶がよみがえってきて、気分を害したり、その話題に引きずられて、涙ぐんだり、ふさいだり、中には体を震わせて泣き出したり…、ということが何人も続いたのです。

 そこで私は、どうせ「飛ばす」のだから、そのトラウマの正体を本人に言わないで、そっとしておいて、知らないうちに飛ばしてしまった方が親切なのではないか、と解釈して、トラウマの有無を調べ、「ある」と出たときにそれを飛ばす間は、私は沈黙していたのです。

 さらに、その方の心身の健康診断を「縄文式波動問診法」で調査してカルテに記録する間も、沈黙のうちに調べては記入していたのです。

 そうして、準備が整ったところで、おもむろに施術に入って行っていたのでした。

 

 ところが、最近、立て続けに、

 「おかげさまで、心も体もさっぱりしてきましたが、果たして私のトラウマは何歳の時にあった出来事なのでしょうか。心底さっぱりしたいために、その年齢を教えてください。その事実を知ったうえで飛ばしてくれた方が、さっぱりするのです」

というようなことを訴える人が現れだしたのです。

 いずれも、50代60代の、バリバリ仕事をしている女性たちです。

 男社会の中で、男たちには一歩も引けを取らずに、社会的地位を築いている、という共通項がありました。

 いわゆる、「男勝りの、頭で生きてきた人間」たちです。

 そして、この種の女性たちには、心身の問題を抱えている人が多いなあと感じています。

 

 理想を言えば、

「頭で生きることはやめて、感覚第一で生きれば楽になるんだよ」

という私の一言に100%納得してくだされば、その先やりやすいのですが、そして、結構そういう人もおられるのですが、割合から言えば、次々と説明を求める人の方が圧倒的に多いのです。

 

そういう場合は、相手が納得いくまで、とことん説明します。

 沈黙どころか、饒舌(じょうぜつ・おしゃべりの事)になっています。

 このところ、勉強会に出たことがない方や、私の本もブログも読んだことのない方で、『土地建物用』を買って下さった方や、『土地建物用』をお買い上げの方に連れられてきたという友人の方の施術が続いていて、私はおしゃべり続きなのでした。

 なにせ、浅草勉強会で2~3か月連続で話している内容の内、森信三先生の真言の意味から始まって、人力車の例え、本能の話、片輪の話、さらに進んで、モーゼの十戒の検証から、ムウと縄文と江戸時代の話、それから、深層心理学の入り口から始まり、肝心かなめの豊田式イネイト活性療法、木村仁式イネイト健康療法へと、それこそ立て板に水のごとくしゃべり続けるのですから、まさに「饒舌の施術」そのものの様相を呈します。

 

 そこでこの際、「沈黙の施術士」という呼称をやめて「饒舌の施術士」と改称して、初めから説明しながら施術を進めようと思った次第です。

 

もっとも、中には、きれいに記憶から消えているような方もおられますから、敢えてトラウマの年齢を「教えない」方がよいタイプの人もいますので、そこは臨機応変に対処していきたいと思います。

 

 ところで、今回の札幌行きでも3人の方々に施術をしたのですが、その中のおひとりから、新しい「称号」をいただいてまいりました。

 「木村さんは、宇宙から遣わされて医者だと思います。」

 

 先に、「困った時にすぐに来てくれるスーパーマン」「動くパワースポット」という二つのカッコいい“称号”をいただきましたが、今度は、「宇宙から遣わされた医者」という、おだてられてすぐにも木に上りたがるような呼称をいただいたのです。

 いやはや。最初は、「呑兵衛で、スケベなおやじ」から始まったのに・・・・。

 

 まあ、中身は最初の呼称そのもので、ちっとも変ってはいないのですがねえ・・・。

 ただ言えることは、「経験則」とでも言いますか、数をこなしているうちに、施術を受ける方の、心身の問題の軽重がわかるようになってきて、その時々の相手の状態に応じて施術の時間や方法を変えているのですが、その成果のほどは、ますます高まっているなあと、自分ながら驚いています。

 カルテの中の「人間力」という欄が、はじめはほとんどの人が「1万馬力」とか「5000馬力」、中にはちょっと高い人でも、「1億馬力」、「10億馬力」止まりなのが、施術を終えた時点では、ほぼ全員が「1兆馬力」という、天からいただいた本来の馬力数になっていますから。

 

 ここで、だいぶ前にお断りしていた言葉を思い出しましたので、繰り返します。

 「饒舌の施術」は、決して女性専門ではありません。

 老若男女、すべての人が対象です。

 但し、『土地建物用』を購入して、生活環境をイヤシロチ化にしていることが条件です。

 

 よろしくお願いいたします。

 

 ここで、もう一つの情報提供です。

 大阪府豊中市のH・Yさんから次のようなメールをいただきました。

 以前、大阪での勉強会に参加された方です。

 

 ブログで、他の方の報告を読ませていただき、
ここはどうかしら?と空を見上げましたら、
曇り空にもかかわらず、なんだかすっきり、爽やかな感じがして、
写真を撮ってみました。
私のチェックでは一兆馬力あると出ましたが、
いかがでしょうか?
ご確認いただければ幸いです。

 

立派に「1兆馬力」の空間になっています。

 「日本列島イヤシロチ化運動」の、立派なお仲間です。

 

 さらにこの運動を広げていきたいと思っています。

 

 ありがとうございます。

 

  2021年5月25日