第267号 東京・長崎、施術行脚の旅

 11日に東京へ出発したのですが、その前日のお昼過ぎに「長崎在住の者ですが・・・」とのメールが入りました。

 お知り合いの方から私のブログを紹介されて読んだ結果、ご自身と娘さんの施術をお願いしたいという気持ちになったようで、長崎までも来ていただけませんか、との内容のメールでした。

 何やら深刻なムードにあふれていました。

 

 「あした東京に行って13日に帰る予定ですが、東京から長崎までの飛行機代と長崎から青森までの飛行機代と13日のホテル代を出していただければ、13日の予定を変更して行ってもいいですよ」と、思わずすらすらと条件を出してみたのですが、案に相違して即座に「ぜひ、お願いします」との返信。

 

 お二人の写真を送っていただいたのですが、写真を見た瞬間に背筋に悪寒が走り、これは行かなければと覚悟を決めたのでした。

念のために「縄文式波動問診法」でお聞きしましたら「ぜひ行くべきだ」」と出ましたので、やっぱりなあと思った次第です。 

 

 11日は前号に書いたある大物政治家との30分間の面談でした。

 ともかくも、扉をこじ開けることが出来、その後、浅草まで出て約束した方の施術をさせていただきました。

 12日は、かねてからの前日の代議士さんからのご依頼で、おふたりの秘書の方の施術を衆議院第2議員会館の立派な会議室でさせていただきました。

 お二人とも心身にかなりのストレスを抱えていましたが、お一人の方は終わった後には、そこまで話すかとびっくりするほどに心の内を吐露しだして、よほどさっぱりしたんだろうなあと思い、施術させていただいてよかったなあとつくづく思ったことでした。

 

 午後3時からは、これもかねてから約束していた女性の施術をさせていただいたのですが、施術している最中に「体がほてってきた。肩こりが常態であったのが、身体全体が柔らかくなった」などとドンドンその効果が表れてきて、帰ってからのメールには「うちへ帰って鏡を見たら、眉間の剣というのか、表情筋といって取れるものではないのですが、それが取れて柔らかい表情になっていた」との喜びのメールをいただきました。

 そして、最後は長崎県佐世保市の母娘のおふたりです。

 

 それぞれの方の詳しい内容は差し控えますが、今回の「施術行脚」でわかったことが幾つかありました。

 その一つは、「トラウマ」を抱えていて自分では意識していないのに、今まで生きてきた過程で随所でブレーキをかけられてきた人が多いという事です。

 10代20代の間に一つでもトラウマが生じた人は、デッカイ荷物を背負い込んだように心身の動きが不自由になっているようです。

 それが、一回のみならず、2回3回と体験している方が結構おられるのです。

 そのトラウマを「飛ばして」あげると見ている前でガラリと音を立てて変わるような変わり方を見せてくれる人がけっこういるのです。

 こういう場面を見せられるから楽しくなって、施術してあげるのがやめられなくなるんだよなあといつも思うし、そんな私の気持ちを正直に相手の方にもお伝えしているのです。

 

 2つ目は、これも意外なほどに「ご先祖様のどなたかに頼られ、すがりつかれている人が多い」という事。

しかも、そのすべてが4代前か5代前か6代前のご先祖様であるという事。

そして、その大部分は女性であるという事。

 このすがりついているご先祖様にたどり着く方法は、最初の頃は私が「縄文式波動問診法」を駆使して突き止めていたのですが、最近は施術される方の身体(指の輪っか)を活用して、いわば、共同作業でさかのぼって突き止めています。

 そして、何らかの事情でいまだに成仏できないでいる御霊を、私が成仏させてあげるのです。

 

 3つめは、施術を終えた一人の方からの質問に思わずお答えした自分の言葉です。

 「先生。宿命って、あるものなんですか?」

 「今終わった、トラウマやご先祖様のすがりつきを全く知らないで生活している人は、自分の意志ではどうにもならないのですから、これが運命なんだとか、宿命なんだから仕方がないとあきらめて来たのではないのでしょうか。そう考えれば、あなたの言う宿命というのは、無いんじゃないですかねえ。」

 

 私の口から流れるように出てきた説明を、自分の耳で聞きながら、なるほど、そうかもしれないなあと思う自分がいました。

 

 ところで、あらためて言っておきますが、トラウマを飛ばすのも成仏できていない御霊を成仏させてあげるのも、いつの間にか私の身についてしまっていたという感じで、一度たりともそのための修行をしたり研究をしたりした覚えはないのです。

 ですから、施術する時はいたって気楽で、楽しいおしゃべりをしながら、時にはゲラゲラ笑わせながら、いつの間にか終わっていたという感じなのです。

 

 この「ご先祖様に頼られた」という事実がご先祖様は微塵も悪意はないのに、結果的に頼られた人の心身の不調に通じることが多いために、「先祖にたたられた」とか「先祖供養していないので、バチがあったのだ」などと脅かして金を散るいわゆる「拝み屋さん」に付け入るスキを与えているようです。

 

 ところで、ご先祖様がご自分の血のつながる子孫に意識的に悪さをするという事は、金輪際、ありません。

 これは私自身の体験から言えることなのですが、私の3人の子供たちが小さい頃に私の仕事の邪魔をするような時には情け容赦もなく叱りつけたし追い返していましたが、孫たちが同じようにパソコン仕事の邪魔をしたり書類をひっかきまわしても、ちっとも腹が立たないし、ただただ可愛くって仕方がないのです。

 こういう体験を私と同じような歳ごろの孫を持っている友人たちに話してみると、全員が全く同じ気持ちになるというのです。

 2代下の子孫でさえもこんな気持ちになるのに、孫の子供(ひ孫)ならもっとかわいいと思うだろうし、ましてや4代5代6代下の自分の血を分けた子孫に悪さを仕掛けるなということは、絶対にありえないと思えるのです。

 読者のみなさん。

 「納得していただけましたでしょうか」と、NHKのある番組の決めセリフを言っておきたいと思います。

 

 子孫の誰かを守るために自らは成仏しないで「守護霊」「背後霊」になる人は、たま~におられるようですが、99パーセントの方々は「今すぐに、成仏したい」との願望をお持ちです。

 

 成仏して行かれたかどうかを、再び、施術する人と施術された人の共同作業で確認します。

 トラウマが無くなったというのも、共同作業で確認します。

 

 ところで、今回の長崎行きの経緯(方法)を、他の方々にも門戸を広げようと思います。

 旅費の実費をご負担していただけるのなら「必要とされる場所」には日本国内であればどこへでも飛んで行きます。

 また、こっちへ来られるのであれば、お互いの日程を合わせて受け付けます。

 報酬は、以前のメルマガにも書きましたように、いただけません。 

 但し、お気持ちはありがたく頂戴いたします。

 

 ちなみに、今回の長崎の方はびっくりするような額が封筒に入っていましたので、それをそっくり「出版金支援プロジェクト」に組み入れて返礼品をお送りいたしました。

 

 その「出版金支援プロジェクト」の進行状況ですが、支援金は80万円を超えました。近々、50万円という大口を入れてくださる方がおられます。

 

 肝心かなめの出版作業の件ですが、今回の出張に203頁分を印刷して、活字による校正作業に取り組みました。

 ホテルや空港での空き時間が実に楽しい時間帯に早変わりして、100頁余の校正が出来ました。

 帰ってきてからは、紙での校正を今度はパソコン上の校正作業に切り替えて、実に順調に進んでいます。

 

 東京であるお偉いさんから、

 「出版の予定額が集まらなくっても、原稿が出来たら出版社に頼めばいいじゃないの。本が出来て売れれば目標額は達成できるだろう。出版社には前金で全額払わなくってもいいんじゃないの。半金ぐらいでも払っておけば、本は作ってくれるんじゃないの。」

との「入れ智慧」をいただいたのですが、そうか、そういうこともありかもし

れないなあと、がぜん張り切るエネルギーをもらった気分でした。

 

 そういうわけで、今朝も4時ころから出社して様々な仕事に励んでいます。

 

 ありがとうございます。

 

  2022年4月16日