第121号 凄い本を読んだ!『疫病2020』 門田陸将著

二週間ほど前、産経新聞の書評欄でこの本を知りました。本の帯に「この怪物がすべてを暴いた」とあり、今回のコロナ騒ぎが、現代日本の各界各層各人の、信じられないような情けない現実を暴き出している本であるという説明がありました。この評者はさらに続けて「コロナという怪物がすべてを暴いたのは確かだが、著者の門田陸種という怪物が、すべてを暴いてくれたのだ」と言うような意味の言葉があり、これは読まなければ、と思って読み始めたものです。

昨日、ようやく読み終えました。

この本は、心ある日本人なら、ぜひとも読んでいただきたい本です。

著者の「あとがき」に「政治家も、官僚も、省庁も、企業も、コロナ禍でこれ以上はないほどの情けない姿をさらした。右往左往するさまは、戦後日本そのものの姿であるように私は感じた。」という一節があります。

私の数日間にわたっての読了後の感想も、まさにこの一言に集約されています。

同時に「そうか、そうだったのか。なるほどなあ」という、心の底から納得させられ、思い出されたことが幾つかありましたので、書いてみたいと思います。

一つは、もう20数年前のことですが、北海道へ行った際に「環境省の馬鹿野郎が、地元の事情も知らずにエゾシカを保護し始めたから、このありさまだ」と、エゾシカの食害に苦しまれらている農家さんの言葉です。

次は。青森県下北半島の九艘泊という小さな集落の狭い地域に住んでいた「北限の猿」を守ろうと、これも現地に疎い官僚たちが「下北の猿」を北限の猿と位置付けたために、下北郡全体に猿が繁殖し、祖父母たちが都会へ行った孫たちに送ってやろうと細々と耕してきた小さな畑が、ことごとく猿の餌食になって、耕作をあきらめたという話が出てから、もう何年にもなるという現実。

三つめは、最近の話です。

親しくさせていただいている城内実代議士さんが環境副大臣になったので、日本の電磁波被曝の現実が欧米と比べていかに遅れているかを環境省のお役人に訴えようと、そういう場を作っていただいた時に。城内事務所に現れた環境省の職員二人は、電磁波そのもののことを全く知らなかったし、その被害に苦しんでいる人たちがどれほどおられるかということを熱を込めて説明した時に、まるで、糠に釘を打つみたいに反応がなく、がっかりした事実。

これらのことが、門田陸将さんのこの本に書かれている、コロナ禍における厚労省の初期の頃の対応を読んで、「なるほど、そうか。こりゃ、国のお役人に期待しても無駄だった。腹を立てる方が、馬鹿だった」と”わかった”のでした。

彼らにあるのは」既成の法律を遵守るることだけ。

国民が困ろうが、被害甚大だろうが、そんなことは、まったく頭の片隅にもない。

国民の命をを守ろうという気概は、みじんもない。

責任を自らかぶってでも、と言うような、普通の社会生活にはまれにある事柄も、彼らの世界には、金輪際、存在しない。

「天下り先」の心配が、唯一、絶対の関心事。

田舎の町役場の小役人と、その志の中身は、まったく変わらない。職場を変え、地域を変え、日本を変えようという気概などは、爪の垢ほども持ち合わせていない。

 

私は、三年前から「勉強会」を40数回にわたって全国各地で開催してきましたが、そのメーンテーマは、『自分の命は、自分で守る時代の、生き方技術』としてまいりましたが、この本を読んで、なんとまあ、適切なテーマなんだろうと、あきれるほどにびっくりしている次第です。

 

でも、まだまだ日本はだいじょうぶ。

日本人は、捨てたもんじゃない。

荒波に翻弄される「日本丸」から、大海に零れ落ちるに日本人は数多く出るだろうが、どっこい、生き残って日本を守り、地球を守り、宇宙の一員として立派に生き抜く日本人も、まだまだ数多く存在しています。

 

戦後75年、というフレーズがマスコミ界にあふれています。

そうだ、未だ浮かばれていない英霊たちが、日本各地にたくさんおられるのだ!

このことを肝に銘じて、新たなる行動を、私の日々の生に、付け加えようと思います。

 

ありがとうございます。

 

令和2年8月14日」

 

追伸

最近2週間ほど、ユーチューブの収録から離れていました。

先程調べましたら、32回の演目に、5768回の視聴回数がありました。

チャンネル登録は、105人となっていました。

お盆休みが終わったら、また再開いたします。